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けものフレンズに便乗して動物園向けの双眼鏡を紹介してみる

 

 部屋に三十台近くの双眼鏡が置かれているマニアがけものフレンズに便乗して、動物園向けのオススメ双眼鏡をまとめてみます。(実は別館でも記事にしているのですが、きっちり説明しようとしすぎて長くなってしまいました。こちらではそのあたりを反省し、端的に紹介しています)

 

  

 

  今回紹介する動物園向きの機種 

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(上段左から : Kowa SV25-8、BD25-8、BD42-8XD)

(下段左から : Pentax 8x21 UCF R、Papilio 6.5x21、Sightron Safari 5x20)

 

 某キーウィが見れる動物園に、毛色の違う双眼鏡を十種ほど持ち込んで試してきました。その中で、これは使えると思ったものだけを紹介します。

 

 なお、あくまで動物園向きの双眼鏡であり、天体観測向きはかなり方向性が違いますのでご注意ください。

 動物園は「対象が近くに来てくれる」ため、遠くの鳥を観るバードウォッチングともまた違うタイプの双眼鏡が必要になってきます。

 ただし、広い敷地のサファリパークや、遠くの動物や、鳥類館で使う場合はバードウォッチング向けの双眼鏡で大丈夫です。

 

 

 動物園に持っていく双眼鏡選びの参考になれば幸いです。

 

 

 動物園向けの双眼鏡

 

 長時間歩くので、軽くてコンパクトなものをおすすめします。(見え味優先なら大型もありですが、基本は小さいものの方が良いです)

 動物園向けで実際に使う倍率は4倍から8倍くらいだと思います。10倍以上は天体観測か、すぐに逃げる水辺の鳥や高い場所を飛ぶ猛禽類、そして位置さえ確認できれば大丈夫なハンティング向けとお考えください。

 また、近くに動物が来てもピントが合うように、最短合焦距離が短いものをオススメします。

 

  

  近くにいる動物向けの双眼鏡

 動物園向けの双眼鏡は、野鳥観察向けや天体観測向けの双眼鏡とはまた違ってきます。

 かなり近くで見れるため、高倍率は必要ありません。5倍か6倍がオススメです。

 最短合焦距離の短めのものを選んでください。

 

 ※近くにいる動物向けの双眼鏡、と書いていますが、5倍や6倍の双眼鏡でも充分遠くを見れるのでご安心ください。一台だけ持っていくなら、この倍率の双眼鏡をオススメします。

 

 

  遠くにいる動物向けの双眼鏡

 広めの敷地にいる動物や鳥類館の鳥、サファリパークの動物たちなどは、一般的な8倍か7倍がオススメです。バードウォッチング向けとされる双眼鏡から選んでいただくのが良いでしょう。

 ただし、10倍以上はオススメしません。10倍を上手に活かせるシチュエーションは、離れた場所にいる動物を見る場合くらいです。(広い敷地で飼われている動物を見るときや、鳥類館で上の方にある巣や雛を眺めるときなど)

 また、10倍は手ブレが大きいため、慣れていない人が使うと、低倍率双眼鏡よりも見えなかったり、覗いているだけで酔いのような感じになる可能性があります。

 

 

  ケースの中にいる動物向けの双眼鏡

 ケースの中の小動物や、爬虫類館、両生類館では、近接状況でもきちんとピントが合う特殊な双眼鏡──Pentax Papilio II 6.5x21をオススメします。

 

 

  夜行性動物向けの双眼鏡

 夜行性動物館では、「ひとみ径」が4mm以上の双眼鏡をオススメします。

 大抵はケースに奥行きがないため、最短合焦距離が短く、低倍率なものが向いています。(夜行性動物館の通路は狭い場合が多く、最短合焦距離が長いものではまずピントが合いません)

 

 

 動物園で最も活躍したオススメの双眼鏡

 

  Sightron Safari 5x20 : くしくも「サファリ」と言う名前の双眼鏡。某動物園に持ち込んだ時、最も活躍した。動物園向けのオールラウンダー。明るさの値が高いため夜行性動物館の暗さも大丈夫。最短合焦距離が短いため、人馴れしている動物が檻の手前側にやってきてもピントが合う。像は明るくクリア。手ブレも少ないため、最初に買う一台としてオススメできる。カスタマーレビュー(Sightron safari 5x20)での評価が高い。五千円台。

 

 広い場所にいる動物向けの双眼鏡(コンパクトタイプ)

 

  Pentax 8x21 UCF R : 8倍21mmのポロ型。五千円以下。タンクローの愛称で知られる低価格入門の定番機。軽く小さいながらクリアな視界を誇る。最短合焦距離が短いとは言えないが、携帯性と見え味と価格の安さを踏まえた総合点は高い。先に紹介したサファリ 5x20とあわせて買っても一万円前後で買えるため、入門用の二刀流として最高にオススメ。

 

  Kowa SV25-8 : 8倍25mmのダハ型。防水付き。2016年12月から急に価格が下がり、今や4000円台。コスパが極めて高い双眼鏡の一つ。先に紹介したPentax 8x21 UCF Rより若干見え味は劣るが、普段使いには充分。いつ値上がりするか不明なので、気になる人は早めの入手を。ちなみにコーワは、あのキューピーコーワゴールドの興和。実は世界に名だたる光学機器メーカー。

 

  Kowa BD25-8 : 8倍25mmのダハ機。日本製。一万円台。先に紹介したSV25-8の上位機種。クリアな見え味は世界でも高い評価を受ける。ウォーキングや鳥見の定番機で、長い距離を歩く動物園ではこの軽さと携帯性が生きる。予算がある人は是非こちらを買って欲しい。

  

 ケースの中にいる小動物をじっくり見たい人にオススメしたい双眼鏡

  

 ケースの中にいる小動物を観るのに最適な双眼鏡は一つしかありません。

 ペンタックス パピリオ II 6.5x21だけです。

 

  Pentax Papilio II 6.5x21 : 50cmの至近距離でもピントが合う素晴らしい機種。動物園の小動物たちだけでなく、飼っているペットのアクアリウムやケージを眺めるのにもオススメ。それだけでなく、美術展や博物展といった展示イベントや、自然散策や昆虫観察にも大活躍。色々な趣味を持つ方の人生にプラスの修正を与えてくれる超名機。双眼鏡に興味はなくても、Pentax Papilio II 6.5x21だけは買って欲しい。双眼鏡の枠を超えた素晴らしい光学機器。動物園ではケースに入った小動物や爬虫類館、両生類館、奥行きのあまりない檻などで活躍する。一万円台。カスタマーレビュー(Pentax Papilio II 6.5x21)で絶賛されまくり。

 

 夜行性動物館向けの双眼鏡

 

 最初に紹介したSightron Safari 5x20がオススメです。

 ひとみ径が4mmあり、少し暗い状況に対応できます。

 

 夜行性動物館にPentax Papilio II 6.5x21はあまり推奨できません。

 若干暗さを感じると思います。

 また、7倍や8倍の双眼鏡はアップになりすぎて見辛いため、最短合焦距離の短い低倍率双眼鏡をオススメします。

 

 

 お金を出していいから綺麗に見たい人向けの双眼鏡

 

   Kowa BD42-8XD : 明るく透き通った視界が素晴らしい。実売が四万円台と高価だが、その価値は十分ある。EDガラスを使っていて色収差が少ない。歪みも抑えられている。このクラスの双眼鏡になると、自分の目で見るよりも綺麗に感じる透明度が高く、色が鮮やかになった気さえする。最短合焦距離も短めなのが良い。バーダーの定番はサイズが一つ下のKowa BD32-8XD。ライバル機はNikon モナーク 7 8x32と8x42。どれも素晴らしい双眼鏡なのでお好みで。

 

 

 スペック的に活躍しそうな双眼鏡

 

 以下、名前だけですが、動物園で活躍しそうな機種をあげておきます。

 

  Nikon 遊 4x10D

  Nikon ミクロン 6x15

  Kenko 5x20 FMC HG

  Kenko 7x20 FMC HG

 

 基本的に逆ポロ型の双眼鏡がおすすめです。

 レンズが内側に集まっていますので、最短合焦距離が短いものが多いためです。

 

 

 どれを買えば良いのか、迷う方のためのまとめ

 

 とりあえず一台買うなら、Sightron Safari 5x20が良いと思います。

 手ブレが少ない5倍かつ最短合焦距離が短いため、動物園で最も活躍すると思いますので。

 動物園で使ってみて、もう少し遠くが見えるやつがほしいな……となれば、8倍の中から予算にあったものを買うと大丈夫です。

 Sightron Safari 5x20もコンパクト型なので、右ポッケにはSafari 5x20を、左ポッケには8倍を……という感じにすれば、ほとんどの状況で楽しめます。

 

 それとは別に、美術館や博物館めぐり、展示会や自宅に水槽がある方は、Pentax Papilio II 6.5x21がオススメです。