アニメと漫画とゲームの考察をだらだらやってみる

好きな作品の感想と考察中心。アニメと漫画とソシャゲを少々。

灼熱の卓球娘におけるスズメの隠喩

 

 灼熱の卓球娘は2016年の秋アニメでいちばん好きです。

 原作愛に溢れたオリジナルシナリオと可愛いキャラたち。熱い試合展開。ここぞとばかりに動く卓球シーン。素晴らしい音楽。声優さんたちの熱演。(ちなみにキャラと声が好きなのは、あがりとムネムネ先輩。そして由良木ゆらと蠍田幸子)

 

灼熱の卓球娘 ダブルスソングシリーズ5 蠍田&由良木

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  • アーティスト: 蠍田&由良木(CV.立花理香&青山吉能)
  • 出版社/メーカー: DIVEIIentertainment
  • 発売日: 2017/02/22
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 

 そんな中、演出でお遊びが仕込まれていたのも好きでした。

 その中の一つ、雀に見立てたメンバーたちの関係性の表現をこの記事では解説したいと思います。

 

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 ずばり、雀が原中学らしく、雀は部活メンバーの隠喩でした。

 そのシナリオにあわせて、雀の動作やいる場所が変わっています。

 

 ナニイッテンダコイツ……。

 と思わずに、その実例を。

 

 

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 第一球から。

 最初から塀の上にいる雀のところに、別のスズメが飛んでくる。

 

 

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 第三球より。

 第一球で離れていたらしいスズメが、くっついてる。

 

  

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 スズメがいっぱい集まっているシーン。

 その隣では、部員が一杯あつまっている。

 

 

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 そして第十二球エンディング。

 六羽の雀が太陽に飛んでいくシーン。

 

 このように、雀は雀が原中学のメンバーたちの暗喩でした。

 

 

 なお、このスズメたちが太陽に飛んでいったのもちゃんとした理由があると思います。

 おそらく、対比されているのはここ。

 

 

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 部長が「楽しみだ……にゃん」と言ってピンポン玉を月にあわせるシーン。

 空の円は、「卓球」の象徴として語られており、十二話の「太陽」に向かって飛ぶシーンは、おそらくそれを踏まえてのことです。

 

 つまり、六羽のスズメたちが空の丸──卓球で大きく羽ばたいていくことの暗喩として描かれています。(だからこそ、その後続くCパートが全国で実際に戦っているシーンになる)

 

 と……まあ、こんなことには気付かなくても楽しめるのだけれど、気付いていれば監督や演出や脚本のお遊びがよりわかってくるというお話でした。

 

 

 なお、キャラを表しているのは雀だけじゃなくて、矢印もそうですね。

 タイトルのあれです。

 

 

 赤がこよりで青紫があがり。

 他の色は髪の色。

 

 

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 おまけ : 灼熱の卓球娘の好きなMAD動画

 

 

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  • アーティスト: こより&あがり(CV.花守ゆみり&田中美海)、ハナビ&ほくと(CV.高野麻里佳&桑原由気)、ムネムネ&キルカ(CV.今村彩夏&東城日沙子)、くるり&石榴(CV.井澤詩織&古木のぞみ)
  • 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ株式会社(Music)