ヒロインの優しさが最高すぎる大正処女御伽話の感想。
すごく素敵な本に出会いました。
大正処女御伽話。
この物語に登場するヒロイン──夕月の明るさ、優しさが心にしみ、その幸せを願わずにはいられなくなる物語です。
主人公はお金持ちの次男、珠彦。
ところが、交通事故で母と右手の自由を失ってしまいました。
厭世的になったときに現れたのがヒロインの夕月。
珠彦の父にお金で買われ、珠彦の婚約者として身の回りの世話をすることになるのです。
などと常々語っていた主人公。
ですが、夕月の優しさに触れ、その心を暖かく溶かしていきます。
まあ……ね。
そりゃこんなに可愛い女の子がいたら、心も溶けちゃいますよ……ってくらい夕月が可愛いのです。
最近であったヒロインの中でトップを争う愛らしさ。いじらしさ。
こんなお嫁さん欲しい……と本気で思います。
いませんけどね。物語ですけどね。
でも、だからこそ、この物語の中で生きている夕月には、誰よりも幸せになって欲しいと思うのです。
一巻の最後も素敵で、ここで本を閉じて続きを読まずにいたら、不幸なイベントなど一切起きず、夕月が幸せになれるんじゃないかと思ってしまうのです。
でも、さらに夕月が幸せになっているところを読みたいとも思うのです。
ああ、複雑な読者心理……。
ということで、ぽちー。
二巻。品切れまくってますが、予約しちゃいました。
だって、あんなラスト見せられたら、これから主人公がどう成長していくのか、そしてどう夕月が幸せになっていくか、気になっちゃうじゃないですか。
品切れ、いいことです。
こんな素敵な作品がみんなに求められているというのは素晴らしいことです。
無茶苦茶評価高いのもわかります。
待ちますよ。出るまで。
夕月の幸せを信じて読み続けますよ。
この作品は、心に効く清涼剤たりうる漫画ですから。