『恋は雨上がりのように』の13話と14話に仕掛けられた対比について
小説や漫画や映画や写真や絵画の技法に、対比というものがある。
二つのものを似た条件で配置することで、その差や類似を読者に伝える方法のことだ。
『恋は雨上がりのように』にはたくさんの対比構造が登場する。
それがわかりやすい形で使われているのが、2巻に登場する二つのデートシーン。
橘あきらの加瀬に対する態度と店長に対する態度、ならびに加瀬の橘あきらに対する態度と、橘あきらの店長に対する態度が対比になっている。
同じデートという条件を作った上で、その服装で橘あきらの心情をわかりやすく表している。
相手のことが気になる二人。
コマ割りが似ているだけでなく、「オーマイガー!!」「ジーザス!!」」という劇中の言葉も同じ。
行った喫茶店も同じ。
役割に合わせて座る場所は変更。
最後にキスで締めというのも対比。
『恋は雨上がりのように』には、このデート回以外にもたくさんの対比が見つかるのだけれど、それはまた別の機会に。
セイレン常木耀の章のエンディング時の服装に関する考察
第四話エンディングの時、常木耀はどうしてこの服装を選んだのでしょうか?
なんでこんな問いかけをするんじゃいこのブログ書いた奴バカジャネーノ……と思われるかもしれないけれど、一応、これ、しっかりと考えられた服装だと思うのです。
常木がこの服を選んだ理由は、第二章にヒントがあります。
そこで、常木耀は嘉味田正一とこういう会話をしていました。
嘉味田「あの、おへそが見える奴、着ればいいじゃん。似合ってるのに」
常木「どうでもいいけど……、おへそ好きなの?」
嘉味田「……ぅ……。うん。特に、常木さんのおへそ、綺麗だったから」
常木「……ぅ……。……そりゃどうも」
この会話を、常木はずっと覚えていたってことだと思います。
だからこそ、へそ出しルックで帰ってきたのです。
常木が嘉味田がバイトしてることを知っていたか否かですが、ED時にマスターがさっとその場を離れて、わざと二人っきりにしていることから、マスターと常木の間で色々と察せられるような会話があったんだと思います。
セイレン常木耀の章のとりとめもない簡易考察
◇ 濡れ&おもらしのテーマ
・〈第一話〉十萌姉と遊んでいたおもらし双六。
・〈第二話〉雨に濡れる常木。
・〈第二話〉常木が座ったイスが濡れておもらしっぽい演出に。
・〈第二話〉桧山「どうせ自販機にもエッチなことしてたんでしょ?」 → 自販機、じょばーっ。
・〈第三話〉水着を着てお風呂に入る二人。
・〈第三話〉常木「わかった! 小さい頃おもらしした時の感覚だわ!」
・〈第四話〉海で濡れる二人。
・〈第四話〉常木「なんかホテルのお風呂を思い出すね。実は最近、制服のままお風呂に入るのに夢中なんだ」
・〈第四話〉海の中でのキス。
◇ カブトムシ
・「嘉味田くん、希望進路がカブトムシってどういうこと?」
・雨に濡れた常木がシカに追われ、カブトムシのいる窓から入ってくる。
◇ 影響し合う仲
・常木のバイトを目撃した嘉味田がこのままじゃダメだと悟る。
・嘉味田に手料理を食べてもらった常木が自信をつけて、料理人を目指す。
・常木「嘉味田くんがきっかけをくれたのに、引き止めるようなこと言わないで」
・嘉味田は第一章のオープニングで悩んでいた進路を決める。管理栄養士に。
◇ 服の貸し借り
・嘉味田が常木にジャージを貸すことに。
・常木が嘉味田にパレオを貸すことに。
・そして最後、EDにて常木がバイト時に着ていたエプロンを嘉味田が着ている……?
◇ 人魚?
・もしかすると人魚もテーマに入ってた……?
・セイレンはセイレーンとか?
・キスの時に耳を塞いだのは、「セイレン(人魚)」の歌声を聞かさないからの連想とか?
爬虫類好きの店員さんが超カワイイ『秘密のレプタイルズ』1巻の感想
『秘密のレプタイルズ』、凄く良いです!
広告代理店の営業マンが、偶然立ち寄ったペットショップで爬虫類好きの店員──長良永と出会うところから始まるのですが、この長良永、ものすごく可愛いんですよ!
爬虫類の匂いに癒され、爬虫類に触るとテンションがアップ!
だけど、哺乳類やその他動物にはテンションガタ落ちという極端な嗜好持ち。
ですが、そんな彼女だからこそ、爬虫類の知識は格別なものがありまして──。
豊富に語られる爬虫類ペットならびにその飼育ノウハウ!
『秘密のレプタイルズ』を読んでいるだけで、自分も爬虫類を買っちゃいたくなるくらい!(でも昨年もらったおたまじゃくしを死なせちゃったのがトラウマで、まだしばらくは変えません……。カエルは両棲類で、ちょこっと違うかもですが)
長良永が可愛いのは当然として、ペットショップで働いている他のキャラも個性溢れていて楽しいです。
いやあ……本当、長良永さん可愛い。
こんな店員さんが親切親身に指導してくれませんかね……。
セイレン第4話「ホシゾラ」
■ 今話のお気に入り
【カワイイ】 常木耀
【煽りよる】 菊池洋子
【動き】 上崎真詩「ひぃェえェっ! ごっ、ごめんなさァい!」
セイレン第三話「オトコユ」
■ 今話のお気に入り
【MVP】 嘉味田正一の妄想
【最エロ】 常木耀
【可愛い】 吉田麻子
【爆笑】 「まるで水平線に沈む夕陽じゃないか」
【演技賞】 常木「ねぇ……、外に涼みに行かない……?」
【演技賞】 吉田「うぁあァあ! もう、うるさい! 去年みたいにナメられたらかぁいそうだと思って、その竹刀とサングラスを持ってきてあげたのに!」
セイレンの脚本家、ダジャレ好き……?
◇ ナン
嘉味田「うちの姉もたまに夜食を作ってくれるんだけど、夜中にナンを焼くのはどうかと思うんだ」
( 中略 )
常木「ナンかムカついた!」
◇ アブ
常木「この格好で油(アブら)跳ねると危ない(アブない)から」